HAPPY MILK PROJECT

はぴ・みるブログ

【11】マクベス病院 再訪(続き)
2015年11月30日

こんにちは。まめです。

前回のブログの続きです。

マクベス病院を再訪すると、新しい患者さんが増えていました。

お母さんの名前は、ダンケシシさん。子どもはアダマちゃんです。アダマちゃんはがりがりに痩せ細っていました。

IMG_5306.JPG

母乳を与えても吐き戻してしまうそうで、ダンケシシさんはいろんな病院に行って、アダマちゃんが元気になるよう尽くしていました。

今回の入院ではダンケシシさんの母乳になんらかの原因があるかもしれないので、それも検査するそうです。

ダンケシシさんはアダマちゃんの体調を心配していろんな病院に通っていたそうです。

シエラレオネの首都のフリータウンにある小児科にも通っていたそうですが、そこは栄養不良を診てくれる病院ではなかったため、このマクベスの病院までやってきたということでした。

ダンケシシさんの住む村では、伝統的な治療が行われています。

決して、伝統的な治療のすべてが悪いとはいえませんが、栄養不良で弱っているアダマちゃんに科学的根拠のない治療が施された場合、ますます体調が悪化してしまいます。

村では、ガリガリにやせた体や骨が浮き出た背中などを見て、カメレオンや悪魔の化身などといって、薬草で体を洗ったり、薬草の煮汁を飲ませたりするそうです。それによってますますアダマちゃんは体調を崩してしまっていました。

ダンケシシさんは、さまざまな病院へ行く行動派な面もあり、現代の医療の重要性もきちんと把握しています。

しかしなぜ、村の伝統療法も子どもにさせてしまうのでしょう。

それは、シエラレオネの国の環境も影響しているといえます。

シエラレオネは古くから首長制があり、地区の代表の意見は絶対であり、逆らうことはその地域から村八分にされてしまうことを意味します。

村八分になってはその地域で生活できません。正しい治療を行いたいのにできないという状況に、シエラレオネのお母さんたちは置かれているのです。

シエラレオネのお母さんたちの状況はさまざまです。

地域の慣習から抜け出せない人、基本的な栄養の知識のない人、村八分になるのを恐れて正しいことができない人、それぞれの人々の状況に即した対応をしていかなくてはなりません。

だからこそ、シエラレオネの子どもたちの状況を改善するには長い時間がかかるのです。

アダマちゃんはマクベス病院で良くなるでしょう、しかし再び村に戻ったときがとても心配です。

このブログについて
はぴ・みるブログでは、シエラレオネを訪問したコープの役職員が、「視察レポート」に書きき れなかった現地でのこぼれ話や、ハッピーミルクプロジェクトの進捗状況などについて発信しています。
最近の記事
2017年05月03日
カシューナッツさんの日記【21】2017年度新卒採用研修での感想
2017年05月02日
カシューナッツさんの日記【20】ポリオ根絶にむけたキャンペーン
2017年04月26日
カシューナッツさんの日記【19】携帯電話のSMSを活用した支援物資の管理システム
2017年04月21日
カシューナッツさんの日記【18】妊娠で学校を断念した少女たちの教育支援
2017年02月21日
小豆【9】子どもの栄養強化のためのコミュニティと協力
バックナンバー
2017年5月
2017年4月
2017年2月
2016年12月
2016年10月
2016年6月
2016年5月
2016年3月
2016年1月
2015年12月
2015年11月
2015年8月
2015年7月
2015年5月
2015年4月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年8月
2014年7月
2014年1月
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年9月
2013年8月
2013年7月
2013年1月
2012年12月
2012年11月
2012年10月
2012年8月
2012年7月
2012年1月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年9月
2010年12月
2010年11月
2010年10月
2010年8月
2010年7月
2010年6月
2010年5月
2010年3月
2010年2月
2010年1月
2009年9月
2009年8月
2009年7月
2009年6月
> はぴ・みるニュース一覧