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はぴ・みるブログ

小豆【7】健康な子どもを育てるための鍵
2017年02月08日

こんにちは小豆です。

私たちが支援するシエラレオネ共和国 コノ県の栄養プログラムの2次報告書が届きました。

ユニセフ二次報告書.png

ユニセフ・シエラレオネ事務所

「栄養プログラム"コノ県における栄養不良の予防と治療"第2次報告書」

報告期間:2015年6月~2016年5月

エボラ出血熱の影響で、2015年・2016年と現地視察を行っていませんので、この報告書に掲載されている「ヒューマンヒストリー」から3回に分けて現地の事例をお伝えしていきます。


1.健康な子どもを育てるための鍵

シエラレオネ東部にあるコノ県のサミエ村の朝、

村の女性、男性、子どもたちの顔に朝日が降りそそいでいます。

週1回行われているサミエ村の母親支援グループのミーティングに集まり、手拍子で歌を歌いながら参加しています。

このグループの会長で、ミーティングの担当であるサフィアトゥ・ボンガさんは、

「私たちは村に住む妊娠中の女性や子どもたちに、健やかに育ってもらえるためにはどのようなケアをすべきかについて、改めてみんなで意識するために集まりました」と言います。

カラフルな挿絵が掲載されたカウンセリングカードをもって、最善の栄養摂取方法について村人を教育しています。

2. (C)UNICEF Sierra Leone_2016_Mason.jpg

サミエ村の母親支援グループ(各週ミーティングの様子)

サフィアトゥによると、過去2年間で栄養不良の問題は村内や周辺地域でもあまり起こらなくなったと言います。

それぞれの家庭で子どもたちを健康に育てるためにどういった食事を与えたら良いかを理解したからです。

この成果は、ユニセフと地元NGOのSILPAの協力で設立された母親支援グループの活動によって可能となりました。彼女たちは村民に対して、共に助け合い、良い栄養摂取方法を促進する枠組みを提供しています。

その他、母親支援グループは家庭レベルでの食糧危機を改善するために、小規模農業と所得創出活動にも従事します。

彼女たちによる乳幼児の食習慣に関するカウンセリングは、離乳食の実践や5歳未満児の栄養状態の改善に貢献しています。

さらに、地域レベルでの検査で早期に急性栄養不良の兆候がある子どもを見つけ、即座に治療のために近くの医療施設へ搬送し、その後も家庭訪問によるフォローアップなども行います。

これまでにコノ県では、1,500団体以上の母親支援グループが結成されました。

SILPAは、母親支援グループのメンバーがそれぞれ村民に対して栄養カウンセリングを行えるように研修を行っています。

SILPAのチャールズ・ボッカリー氏は、「私たちは母親支援グループの女性たちが、自分の村にいる妊娠中の女性や母親たちに対して適切な食習慣や衛生に関する問題に取り組めるように指導しています」といいます。

また、「新鮮な野菜を簡単に手に入れられて、家族とりわけ子どもたちに食事を与えられるように、私たちは彼女たちに家の裏庭で畑を作るように勧めています。」と加えます。

母親支援グループに提供されたこういった知識は、彼女たちの子どもや家族を健康に保つのに大変重要な役割を果たしているとサフィアトゥさんは言います。

「私たちが学んだ知識は、大いに子どもたちや自分たち自身にとって役立っています。毎月、子どもたちの腕をMUAC(上腕径測定帯)で測って、健康状態をチェックしています」と彼女は続けます。

3. (C)UNICEF Sierra Leone_2016_Mason.jpg

自分たちの畑で農作業をするサミエ村の母親支援グループメンバーたち

会長のサフィアトゥさんは、彼女の母親支援グループについてこう説明しています。

「私たちのグループは季節ごとに色々な種類の野菜を育てている畑があるんです。収穫すると、みんなで分配したり、売ったりして、グループの収入にしているんです。」

貯蓄と貸付の制度も作り、メンバーの経済状況や生活状況の改善を図っています。

「小規模ビジネスが比較的簡単に始められるように、毎週の貯蓄とローンのプログラムを始めました。メンバーの中には、ローンを組んで家を建てた人もいます」と自慢げに話してくれました。

4. (C)UNICEF Sierra Leone_2016_Mason.jpg

母親のドルカス・ベリーさんと生後18か月の男の子ジョシュア(中央)、彼女の他の息子たち。

母親支援グループのメンバーであるドルカス・ベリーさんは、敷地内に畑を作り、貸付制度を利用して小さなビジネスを始めました。

これによって彼女は家族に食事を与え、子どもたちを学校へ行かせることが容易になったといいます。

「貸付制度のおかげで、子どもたちに食事を与え、学校へ行かせることができました。この小さい子も栄養あるものが食べられるようになって、病気になることは少なくなりました。」と彼女は言います。

また、「衛生的な生活環境の実践方法も教わったので、家を清潔に保ち、子どもたちに健康に育ってもらえるような知識も得ました。」と付け加えます。

母親支援グループの会長は、メンバーの生活が改善され、未来志向になっていることに喜びを感じています。

彼女は、「今後の計画はたくさんあるのですが、まず重きを置きたいのは、引き続き、私たちの地域から栄養不良を生涯撲滅し続けることです。」と笑顔でいいます。

さらに「私たちの生活がより良くなり、親たちが自分の子どもたちが健康できちんと教育を受けられるようになっていくことを望んでいます」と語ってくれました。

出典:ユニセフ・シエラレオネ事務所「栄養プログラム"コノ県における栄養不良の予防と治療"第2次報告書」


次回は、「2.健康的な次世代を育てるための完全母乳育児」です。

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はぴ・みるブログでは、シエラレオネを訪問したコープの役職員が、「視察レポート」に書きき れなかった現地でのこぼれ話や、ハッピーミルクプロジェクトの進捗状況などについて発信しています。
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