HAPPY MILK PROJECT

はぴ・みるブログ

小豆【8】健康的な次世代を育てるための完全母乳育児
2017年02月08日

こんにちは。小豆です。

前回に引き続き、シエラレオネ・コノ県のヒューマンヒストリーをご紹介いたします。


2.健康的な次世代を育てるための完全母乳育児

生後5か月になるティジダンケイ・ンブリワちゃんは母親のアミナタさんを見ると微笑み、クスクスと笑います。

アミナタさんは母乳を与えることを欠かしません。

ティジダンケイちゃんは現在9kgで、他の生後5か月の赤ちゃんに比べて身体が大きいのです。

ティジダンケイちゃんは生後すぐに完全母乳で育てられました。

母親のアミナタさん(19歳)によると、彼女が妊娠中に、幸運にもユニセフが支援するシエラレオネの地元NGO のスタッフからアドバイスを受けたと言います。

「私が保健センターに行くときは、いつも彼女たちに会っていました。私たちにきちんと食事を摂って、健康で強くなるように指導してくれました。そして、子どもが6か月になるまでは母乳だけで子どもを育てるようにもアドバイスをくれました」と彼女は語ります。

アミナタさんは10代の母親であり、正しい子どものケアを行う準備が十分でなく、特に厳しい状況に置かれています。

エボラ出血熱の流行時、学校は8カ月間閉鎖され、おおよそ14,000人の10代の女の子たちが妊娠したと推測されます。こういった女の子たちをサポートするために、ユニセフはシエラレオネの教育科学技術省と協力して、公式の学校が休みの間に退学してしまわないように補習授業の提供を行いました。

また、完全母乳育児の推進などを含む栄養プログラムは、子どもの生存と発達と母親と赤ちゃんの結束を促します。

完全母乳育児によって、多くの恩恵がもたらされます。生後6か月を完全母乳で育った子どもたちは、栄養バランスが良くなり、健やかに育ち、また特有の小児疾病から命を守る免疫力を高め、開発途上国における800,000人以上の5歳未満児の命(全体の5歳未満児死亡数の13%にあたる)を救うといわれています。(Lancet, 2013年)

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生後5か月のティジダンケイちゃんと母親のアミナタさん

「乳幼児の子どもに適切な食習慣を始めるにあたっては、多くの障壁がありました。村の人たちにとっては、取り除くのが難しいたくさんの伝統的な因習や神話がありました。」とNGOメンバーでフィールド・スーパーバイザーのモハメッド・セルさんは言います。モハメッドさんによると、女性たちは子どものしゃっくりを止めるために、或いは便通を良くするために水を与えたり、腸内を洗浄するために伝統的なハーブを使用したりします。

妊婦や母親へのカウンセリングを通して、栄養プログラムでは、こういった助けにならない伝統的な習慣から離れるように指導します。看護師であるアグネス・ブンドゥさんは、この活動のおかげで自らの仕事を進めるのが楽になったと言います。「現在、妊娠中の女性で私たちから医療ケアを受けている方々は、健康的で、心理的にも、経済的にも良い完全母乳育児を理解し、わざわざ時間をかけて説得をしなくても良くなっています。」と彼女は続けます。

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完母を受けるティジダンケイちゃん。母親のアミナタさんは子どもが 元気に育つと信じています。

完全母乳育児によって赤ちゃんの命は救われ、母乳のみで育った子どもたちは栄養不良や下痢性疾患、風邪などの小児性疾病になることは少なくなります。このことは、ティジダンケイちゃんで証明されています。母親のアミナタさんは「この子は生まれてから全く病気になったことがありません。母乳しか与えていないからだと思っています。」と肯定的に語ります。 アミナタさんは、自身の赤ちゃんに母乳を与えることに喜びを感じていると言います。これ以上に安くて、簡単な選択肢はないからです。「母乳はいつでも、正しい温度で与えられるのです。」と言い、粉ミルクを買わない分、貯蓄に回せていると教えてくれました。 彼女にとって、母乳とは赤ちゃんのお腹にミルクを入れるということ以上の意味があります。母乳を与えることは、母子の結束を強くすることでもあるのです。「子どもとこの時間を共有できるのは喜びであり楽しみでもあります。」

出典:ユニセフ・シエラレオネ事務所「栄養プログラム"コノ県における栄養不良の予防と治療"第2次報告書」


次回は、「子どもの栄養強化のためのコミュニティと協力」です。