HAPPY MILK PROJECT

はぴ・みるブログ

村へ出かけていく、コミュニティ保健員のアウトリーチの取り組み
2018年06月27日

ユニセフの取り組みでもっともたいせつなことは、一刻も早く栄養状態の悪そうな子どもを見つけて保健センターでの健診につなげることです。

コミュニティの保健センターは、複数の村単位に設置されています。中には、半日も一日も歩かなければたどり着けないくらい遠方の村の人もいて、子どもの具合が悪くても、妊娠して調子が悪くても簡単に相談するのは難しい状態です。

こういった状態を変えるために、「コミュニティ保健員」が育てられています。もともと助産婦さんだった女性、村の課題に協力しようと思った男性などが研修を受けて役割を担います。有償ボランティアで交通費相当の手当ては支給されています。

もともと、近隣の国で同様な取り組みを行ってきたNGOグループが、ユニセフと協力してシエラレオネでも始めた活動でしたが、成果が出てきたので、2017年から国の施策として全国一斉に展開されることになりました。

保健員は、妊婦を見つけると、保健センターのデータベースに登録し、産前訪問で安全な出産のために必要なことを伝えます。もっとも大切なことは自宅での出産はやめさせ保健センターでの出産を促すこと。また、産後も家庭を訪問し、赤ちゃんと母親の状態をチェック。危なそうな場合はすぐセンターへ連携します。肺炎、マラリア、下痢といった、新生児の命を奪いかねない病気の場合、薬を処方する場合もあります。このほか、家族計画のアドバイスや手洗いキャンペーンの推進、コレラなどの伝染病の発生も監視して、保健センターと緊密につながって対策を立てて行きます。

国のしくみとして保健員が位置づけられたのはとても大きな意味があります。将来ユニセフの支援がなくなっても、シエラレオネの人々たちだけで、子どもや妊婦たちの健康を守るネットワークを持てるということです。
(やまうち)

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青いポロシャツの男女がコミュニティ保健員です。

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子どもの測定はおてのもの!「コミュニティの命を毎日救います!」

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研修を受けて、マラリアの簡易テストもできるようになりました。

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村へ巡回した際に問題のありそうな子どもを見つけたら、保健員がこのカードに記入します。親はこれをもって、保健センターへ出向きます。